診療案内

婦人科外来のご案内

1.手術、治療目的での婦人科腫瘍の診療、治療の相談

かかりつけの先生から紹介状をご用意いただき、地域連携室で初診のご予約をお取りください(月水金の午前中です)。お急ぎの方は、かかりつけの先生から直接お電話をいただけましたら、早急に対応いたします。
良性腫瘍の手術の場合はおよそ1か月以降で適宜ご希望に応じて入院予約をお取りしています。
悪性腫瘍の手術の場合は、必要な精査が終了次第、早めの手術施行を心掛けておりますが、手術までの待機期間は短くて1か月未満、長い場合は2か月ほどになります。

2.術後経過観察

悪性腫瘍の術後、治療後は最低5年間の経過観察を行います。2-3か月ごとに血液検査、婦人科診察を行い、年に1-2回画像検査も行います。5年経過後の通院は主治医と相談して決めていきます

3.子宮頸がん検診の二次精密検査

かかりつけの病院でや自治体の検診でお受けになった子宮がん検診の二次検診は、二次精密検査の通知書(通常返信封筒のついた通知書になります)があれば、紹介状なしで受診可能です。地域連携室を通じて初診予約をお取りください。精密検査では、子宮の入り口を拡大して観察するコルポスコピー診察と、一部かじりとって検査にだす病理組織診を行います。

4.子宮頚部異形成の経過観察

子宮頚がん検診の異常の大半は異形成と診断されます。これは子宮頚がんではなく、前癌状態にあたります。しかし軽度から中等度の異形成の場合は自然に治癒することもあります。異形成の大半はHPV(人パピローマウイルス)が子宮の入り口に感染することによっておこりますが、このウイルスが持続感染せず、消失することもあり得るからです。軽度、中等度の異形成は、当面は3か月ごとの外来通院で1-2年ほど経過観察し、そのうえでその後の治療方針を決めていきます。

5.子宮頚部異形成の外来レーザー蒸散

子宮頸高度異形成の診断となった方や、軽度から中等度の異形成でも長期に持続する方では、外来でのレーザー蒸散治療が可能な場合があります。局所麻酔のみで痛みや熱を感じることなく、10分程度で治療可能です。費用は保険診療で1万円程度の負担になります。

6.HPV(ヒトパピローマウイルス)の検査について

当院で可能な子宮頚がんの原因となるHPVの検査には2種類あります。

  1. 16、18型、その他ハイリスクのHPV感染かどうかがわかる検査
    保険診療で1000円程度の負担で可能ですが、特定の細胞診結果が出た場合にのみ適応となります。
    *30歳~44歳の方は、この検査を佐賀県の補助で受けることができます。しきゅうのお話のページをご覧ください。
  2. HPV型判定検査
    ハイリスクHPVが陽性であれば、その型(数字で出ます)までわかる検査です。保険診療で7000円程度になります。子宮頚部異形成の病理診断がついた方は受けることができます。

7.子宮頸がんワクチン接種

ご希望される方に子宮頚がんワクチン接種を行っております。

8.がん化学療法外来

ほとんどの婦人科がん化学療法が外来で受けることができます。ご希望に応じて入院での治療も行います。なんでも気軽に相談したいただける化学療法外来を心掛けています。

9.その他婦人科一般

  • 思春期・更年期の治療、ご相談
  • 月経困難症、月経不順など月経に関するご相談
  • 漢方外来(内山産婦人科 内山倫子先生により週1回開設)
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